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ウンベルトゴンザレスVSマイケルカルバハル(1)炎の大逆転KO!ゴンザレス失神!

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今でこそアメリカなどでも

軽量級のビッグマッチが

多くなりましたが、

当時の軽量級は

全然人気がなく、

観客席がガラガラ。

みたいなシーンも、

よく目にしました。

 

そんな軽量級の不本意な

雰囲気を変えたのが

この試合だったと言っても

過言ではありません。

(この試合の前から二人は

人気者でしたけど、

一般層にという意味合いです)

 

WBC、IBFの

ライトフライ級世界統一戦で、

WBCのチャンピオンが

ウンベルトゴンザレス。

IBFのチャンピオンが

マイケルカルバハルです。

初回から接近戦での

打ち合いになって、

ゴンザレスが前に出て、

カルバハルが迎え撃つ形になりました。

追い足が少し遅いカルバハルは

望むところって

感じだったと思います。

ゴンザレスとしては、

中間距離での打ち合いは不利と考えて、

接近戦の戦術を取った形に

なったんでしょう。

2回と5回にゴンザレスは

カルバハルからダウンを取って、

パッと見た印象(採点も含む)は

ゴンザレスが

圧倒しているように見えます。

カルバハルのパンチも

単発ながらクリーンヒットしてますが、

押しているのは間違いなく

ゴンザレスだったと思います。

ただ、5回のダウンから

少し流れが変わったように

見えました。

それまでカルバハルは

迎え撃つ体制で後手後手に

回っていたのが、

2回目のダウンを喫したことで

開き直った感じで

積極的にパンチを出します。

右ストレートを

大きく打っていたのが

ショートの右を使うようになり、

これがクリーンヒット

することが多くなりました。

急にショートの右を

使われてゴンザレスもびっくりです。

5回はもちろん10対8で

ゴンザレスのポイントに

なってると思いますが、

ゴンザレスちょっと効いてる!?

と思う場面もありました。

素人目で見ると、

ゴンザレスもポイントでは

圧倒的に勝ってるんだから、

打ち合わないで足使えば?

なんて思っちゃいますが、

ひとつの試合で作った戦略、戦術、

流れを急に変えることは

難しいのかもしれません。

それに足使ったらというのは

結果論でしかありませんしね(^_^;)

カルバハルの髪型もすごいですが、

最後の左フックなんて凄すぎて

逆に打たれたいくらいですね(笑)

猪木にビンタされたい感じと

似た感情です。

二人に心からの拍手を

送りたい試合でした。

Michael Carbajal vs Humberto Gonzalez1