ボクシング名勝負ブログ

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アントニオマルガリートVSシェーンモズリー番狂わせを起こしたモズリーの戦術。

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番狂わせ。

 

シェーンモズリーをつかまえて

番狂わせというのは

なんか申し訳ない感じもしますが、

当時のマルガリートはとても強く、

この試合の一つ前には

ウェルター級で最強と

いわれていたチャンピオンの

ミゲールコットにKO勝ちして

チャンピオンになったばかり

ということもあり、

モズリー不利の予想も

致し方ない状況でした。

正直、私もモズリーが

勝つとは思ってなかったです。

モズリーはもう

全盛期じゃないしね。

なんて思ってました(^_^;)

それが蓋を開けてみれば

ビックリするくらいの

ワンサイドゲームで、

モズリーが圧倒的な

KO勝ちをしてしまうんですから、

ボクシングはおもしろいです。

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世界のトップレベルの選手同士は、

純粋な実力の開きは

それほど無いなんて言われます。

この試合がこれほどまでに

一方的になったのは

モズリーの作戦、戦術が

バッチリとはまり、

そしてそれを実際に

遂行するモズリー。

もちろんマルガリートとの相性。

噛み合わせ。

などが入り混じって

この結果になったんだと思います。

しかし、あのマルガリートが

平凡な選手に見えてしまうのは

凄いことです。

それだけモズリーが

マルガリートの良さを殺し、

自分の良さだけを

全面に出すことに

成功したということですね^^

速いジャブ。でも、

ジャブだけでは

マルガリートは止まらない。

強い右のストレートを叩き込む。

叩き込んで左を返す。

無理に打ち合わず、

打つだけ打ったら即クリンチ。

(このクリンチの使い方が

実に巧妙なモズリー(*´ω`*)

いきなりの大きな左フック。

そのままクリンチ。

中間距離では絶対に打ち合わない。

試合を観ているだけで

モズリーサイドがどういう戦略を

練っていたかがひしひしと

感じられる試合でもありました。

ボクシングにおける戦術とは

こういうことだと

素人の私にもわかるように

教えてもらってる感じです(笑)

モズリー教授

ありがとうございます。

 

勝負の世界は理がある方が

勝つなんて言葉がありますが、

この試合を観ると

やたらに響く言葉になります^^

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Antonio Margarito vs Shane Mosley