ボクシング名勝負ブログ

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大橋秀行 vs 崔漸煥。歴史と記憶に刻まれる試合。

 

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日本のボクシング関係者、

ボクシングファンにとって

この試合は特別です。

 

なにしろ…

 

六車卓也△ 12R 判定

ウィルフレド・バスケス

 

神代英明● 7R TKO

ソット・チタラダ

 

尾崎富士雄(帝拳)● 12R 判定 

マーロン・スターリング(米国)

 

横沢健二(三迫● 3R TKO

レオ・ガメスベネズエラ)

 

大橋秀行(ヨネクラ) ● 8R TKO

張正九(韓国)

 

内田好之(上福岡) ● 5R TKO

ヒルベルト・ローマン(メキシコ)

 

畑中清詞(松田)● 12R 判定

ヒルベルトローマン(メキシコ)

 

六車卓也大阪帝拳)● 11R TKO

ファン・ホセ・エストラーダ 

 

エミール松島(洛翠)● 12R 判定 

金容江(韓国)

 

小見山カツミ(ハラダ)● 10R TKO

柳明佑(韓国)

 

小林智昭(角海老宝石

● 5R KO文成吉(韓国)

 

レパード玉熊(国際)● 12R 判定

金容江(韓国)

 

杉谷満(協栄)● 10R KO

アントニオ・エスパラゴサ

ベネズエラ) 

松村謙二(加古川神戸)● 12R 判定

カオサイ・ギャラクシー(タイ)

 

平仲明信(沖縄)● 12R 判定 

ファン・マルチン・コッジ

(アルゼンチン)

 

 井岡弘樹グリーンツダ)● 11R TKO

ナパ・キャットワンチャイ(タイ)

 

大鵬健文(グリーンツダ)● 11R KO

柳明佑(韓国)

 

松村謙二(加古川神戸)● 12R TKO

カオサイ・ギャラクシー(タイ)

 

尾崎富士雄(帝拳) ● 4R TKO

マーク・ブリーランド(米国)

 

田島吉秋(ベル協栄) ● 7R KO

白仁鉄(韓国)

 

徳島尚(グリーンツダ)● 7R TKO

柳明佑(韓国)

 

ここまで、

日本はなんと

世界戦21連敗

でした(*゚∀゚*)

六車はバスケス

勝ってたんじゃね?

とかは置いておいて、

この時の日本ボクシング界は

まさに呪われていた状態です。

 

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千葉ロッテでも

17連敗ですからね!

(((゜Д゜;)))

ジョニー

・゜・(ノД`)・゜・

※ゴンザレスではありません。

 

 

ドラクエならば間違いなく

教会に行かねば状態。

今は世界チャンピオンが

たくさんいる日本ですが、

このような暗黒時代が

あったんです。

この連敗記録ですが、

後に世界チャンピオンになる、

または返り咲く

畑中、玉熊、平仲、井岡の

面々がいることも興味深いです。

 

と、そんな中での劇的な

KO奪取を見せた大橋は

日本ボクシング界の救世主。

英雄となりました。

 

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大橋は天性の

カウンターパンチャーだったので、

コリアンファイターのような

前へガンガン攻めてくる選手との

相性が良かったように感じます。

序盤から激しい打ち合いを

繰り広げつつも、

正確さで勝る大橋のパンチが

チャンピオンの崔を捉えることが多く

崔の焦りを誘っていました。

意外だったのは、

ボディでのKOシーンが

印象的だったので

序盤から大橋はボディを

コツコツ当てていたように

思っていたのですが、

ほとんどボディへの攻撃は

見られませんでした。

だからこそ、チャンピオンは

ボディへの警戒心が薄く

モロに効いてしまったのかも

しれません。

 

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大橋はこの後2度目の防衛戦で、

あのリカルドロペスに

敗れて王座陥落。

その後WBA崔煕庸

判定勝ちで王座返り咲きするも、

初防衛戦でチャナポーパオインに

敗れて短命王座となりました。

在位期間は短かったものの、

この崔漸煥戦はとても印象深く。

心に残っていることで

歴代の日本の

世界チャンピオンの中でも

記憶に残るチャンピオン

なのだと思います。

後楽園ホールが揺れた

記念すべき世界タイトルマッチ。

何度見ても気持ちいいので

ぜひぜひ見てみてください( ´ ▽ ` )ノ

 

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Hiroyuki vs OhashiJum Hwan Choi