ボクシング名勝負ブログ

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モンシプールVSソムサック。年間最高試合。

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先日マヤルモンシプールVS仲里繁の

死闘をブログにあげました。

gokanno.hatenablog.com

そのフランスの闘犬こと

(誰も呼んでまんせんが)

マヤルモンシプールが

チャンピオンの座から転落した試合です。

いつも激闘のモンシプールらしく、

敗れた試合でも、

この年のファイトオブザイヤーを

受賞しています。

 

挑戦者はタイの

ソムサックシンチャチャワン。

タイ国内では評価は

高かったかもですが、

世界的には無名だったこともあり、

モンシプールが

無難に防衛するのでは?

という予想が圧倒的だったと思います。

1ラウンド開始早々、

ソムサックのカウンターで、

モンシプールがダウンします。

裁定はスリップでしたが、

波乱の幕開けでした。

 

元々身体が大きくない

モンシプールではありますが、

ソムサックが2回りくらい

大きく見えます。

このフィジカル面の差が

じわじわと試合に影響を

与えたようにも感じます。

 

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モンシプールは誰が相手だろうと

前に出てガンガン打ち合う選手なので、

体格差というのがモロに影響される

ファイトスタイルだったことも、

この試合の勝負を分けた

キーポイントだったと思います。

ソムサックはロープに詰まって

ピンチに陥る場面も

たびたびあったのですが

終わってみたら、

あれは作戦だったのかな?

とも思えてきます。

好戦的なモンシプールを

前に出てこさせて、

モンシプールの打ち終わりを

カウンターで狙ったり、

打ち疲れさせたところで勝負をかける。

 

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かつて、モハメドアリが

圧倒的不利の予想の中、

ジョージフォアマンをKOした

キンサシャの奇跡オマージュ

とでも言いますか(笑)

ロープアドープ作戦だったのかと

言っても過言ではありません。

おそらく過言ですが。(//∇//)

一見チャンスを多く作っている

モンシプールでしたが、

クリーヒットが少なく、

逆にソムサックのパンチは

数は少ないものの、

的確にモンシプールにダメージを

蓄積していった。

そういう印象です。

冒頭にも書きましたが、

やはり体格差も影響して

普段ならもっとダメージを

与えられたであろうモンシプールの

パンチがソムサックに対して

そこまで致命的なダメージを

与えられなかったのかもしれません。

ともあれ、

敵地フランスで

このような戦術を取ったソムサックは

天晴れでした。

モンシプール好きだったので私は、

残念でしたが(^_^;)

 

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モンシプールは6度目の防衛を失敗して、

返り咲くことなく引退となりました。

モンシプールとしては

悔しい敗戦だったと思いますが、

年間最高試合にも選ばれた

番狂わせなので、

ぜひぜひご覧ください( ´ ▽ ` )ノ

Somsak Sithchatchawaln vs Mahyar Monshipour