ボクシング名勝負ブログ

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レナードVSテリーノリス。シュガーレイの落日

 

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どんな名選手であっても、

必ず敗れる日が来てしまいます。

シュガーレイレナードも

例外ではありませんでした。

当時のチャンピオン、

テリーノリスにレナードが

挑戦する形でしたが、

戦前の予想では

やや接ってはいたものの、

レナード有利という声が

多かったと記憶しています。

 

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今でこそ、

テリーノリスといえば

ビッグチャンピオン。

当時のパウンドフォーパウンド

最強とまで言われたボクサーですが、

レナード戦の頃は

まだ評価が分かれるところも多く、

過小評価されていました。

ノリスがジュリアンジャクソンに

挑戦した試合で、

痛烈なノックアウト負けを

喫していたことや

打たれ脆さを指摘する声なども

加味されて、

ブランクが長く、

34歳を迎えていたレナードであっても

ノリスには勝てるんじゃないか?

そんな楽観ムードな

空気がありました。

実際、レナードはこれまでに

引退してカムバック、

カムバックしては引退、

引退してカムバックを繰り返しw

上野のアメ横などで見られる、

「本日最終日!

店内のカバンは全て3000円です!

今日で閉店します!」

と言っていた店が、

一週間経ってもまだ営業してる。

これに通ずる何かを感じます。

 

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引退します詐欺の

常習犯であるレナードが、

カムバックして戦う相手には、

なんらかの勝算があることが多く、

それで今までも勝ってきていた

実績も相まって、

私もなんとなくレナードが

勝つんだろうと踏んでいました。

それがいざ、

試合が始まってみると、

あのスーパーエキスプレスと

言われたレナードが、

遅い(*゚∀゚*)

遅すぎる。

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たしかに、

ノリスはスピードのある選手ですが、

リングに立っているのは

かつてのレナードでは

ありませんでした。

レナードが時折みせる

コンビネーションや、

カウンターなど、

随所にかつての煌きというか、

残光というのでしょうか。

そういったものも

垣間見えたりするのですが、

いかんせん単発で、

ノリスにはほとんど

ヒットしませんでした。

 

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試合後、レナードは、

「昔の自分と戦っているようだった」

とコメントしていましたが、

それほどまでに二人の実力差が

はっきりと明確に、

レナードの落日を彩っていました。

レナードはこの日まで、

ロベルトデュランとの第一戦以外に

負けは一度もなく、もちろん

完敗というのが初めてでした。

ハグラーやハーンズ戦などでも、

もちろん苦戦などは

多かったレナードですが、

いいとこなしというのが、

何よりもショックだったですね。

 

あ、これは私の感想なんですが(笑)

 

この試合をみると、

メイウェザーもカムバックして、

この日のレナードのような

試合をするのだろうか、

見たいような

見たくないようなですね(*´ω`*)

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オールドファンは特に

感傷的になってしまう試合ですが、

歴史の節目となる

ビッグマッチですので、

久しぶりにご覧になって

いただいたいです( ´ ▽ ` )ノ

この日を境にテリーノリスは

スーパーチャンピオンへと

変貌していきました。

Terry Norris vs Sugar Ray Leonard