ボクシング名勝負ブログ

読むだけでボクシングに詳しくなる!名勝負を分析。検証。さらには未来の名勝負を予想します。

ホルヘリナレスVSケビンミッチェル。敵地で逆転KO

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ホルヘリナレスが

3階級制覇したタイトルの

初防衛戦です。

挑戦者はイギリスの

ケビンミッチェル。

ハンマー野郎です(笑)

リナレスの試合は、

リナレスが打たれ脆いという

バイアスがかかって見てしまうため、

いつもスリリングに

感じてしまいますね^^

5R、リナレスはダウンしますが、

過去のKO負けの経験が

活きているのか、

すごく冷静に

対処しているように見えました。

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一度起き上がろうとして、

やめて、からの正座!(((゜Д゜;)))

 

こいつ。

な、慣れてる。

Σ(゚д゚lll)

 

といった感じでしょうか。

敵地のリングでダウンを取られて

冷静でいられるのは

非常に難しいと。

素人の私なんかは

思ってしまうのですが、

リナレスさすがですね。

(特にイギリスの地元選手の

応援は凄まじいです( ̄▽ ̄;)

この状況下で冷静な対応。

リナレスの精神力の

タフネスには天晴れです。

この試合、逆転KOという

扱いになってしまうとは思うのですが、

各ラウンドのポイントは

別にしても、

主導権はリナレスが取り、

終始コントロールしているように

見えました。

ミッチェルとしては、

ダウン直後にもっとダメージを

与えたいとこだったと思うんですが、

ミッチェルの作戦としては、

おそらくリナレスが

踏み込んで来たときに

カウンターを合わせる。

というのが、

基本戦略だったように思えます。

ので、リナレスのダウン直後も

見てしまった感がありました。

あーでも、

手応えのあるパンチで

倒したわけではないから、

ダメージの深さを

観察したとも言えますね。

あとは、リナレスは

カウンターが得意なので、

それの警戒もあったのでしょう。

ここら辺の心理戦でも

リナレスが上回った感じです。

ダウン後に逆に

ミッチェルを追い込んで強めの

パンチを打ち込んで、

ダメージはなかった

アピールに成功しています。

ここら辺が勝負の分かれ目

だったと感じました。

最後のラウンドになった

リナレスのラッシュは、

ハンドスピードをフル回転させた

デラホーヤそっくりのラッシュでした。

リスペクトの表れか、

入場時にアゴをカチカチする

仕草もマネてますから、

相当好きなんでしょうね^^

両者の駆け引きが光る、

名勝負でした( ´ ▽ ` )ノ

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Kevin Mitchell vs Jorge Linares

 

 

 

 

 

ハグラーVSレナード。疑惑の判定??あの黄金のミドルを再検証。

www.youtube.com

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物心ついて、

初めて観たボクシングの試合が

マービンハグラーと

シュガーレイレナードの

この試合だった気がします。

この頃はWOWOWも

無かった時代ですから、

民放でやってたんでしょうね。

これが歴史的な試合とも知らずに

観ていましたが

子供だった私にも

リングの上がキラキラ見えて、

訳も分からず二人の姿に

「なんかわからんけど、

かっこいい。そして興奮する」

といった感情だけを記憶しています。

ハグラー圧倒的に有利の予想の中、

レナードが判定勝ちをしたわけですが、

スプリットデシジョンだったことや、

時間が経った後も、

ハグラーが勝っていたのでは?

みたいな話もよく耳にするので、

思い出のこの試合を

再検証してみたくなったわけです。

ただ、当時の

10ポイントマストシステムと

今日の10ポイントマストシステムに

若干の相違があるのではないか?

という疑念もありますが、

気にせず現在流の

採点方法で検証しました。

結果は、、、

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ハグラーが取ったラウンドが、

⑤⑦⑧⑩⑫

レナードが取ったラウンドが、

①②③④⑥⑨⑪

私の採点では115-113

でレナードの勝ちとなりましたが、

 

「?」マークのラウンドが

③⑧⑨だったので、

③⑧⑨をもしハグラーに

付けていたらハグラーの勝ち、

もしくは引き分け。

という結果にも転がる、

際どい判定だったことはたしかです。

しかしながら、

序盤にレナードもフルスピードで

本気でポイントを取りに行って、

その貯金を担保に後半の疲れを

アウトボクシングと

高速連打でごまかす(笑)

といった、

勝負に徹する策士ぶりも

あっぱれです^^

レナード、ハーンズ、

ハグラー、デュランと

黄金の中量級を支えた

レジェンドの中でも

レナードの勝負師ぶりは

突出しています。

基本的に勝てる勝負しか

しない感じですし、

今でいうところの

フロイドメイウェザーに

通じるところもありますよね。

どうすればハグラーに

判定勝ちできるのか?

をチームで考えて、

そして実行する。

ボクシングは

殴り合いではありますが、

頭を使うスポーツであることを

この試合も証明してくれてます。

今さらまたこのクラシックを

見直しての感想ですが、

やっぱり、

めっちゃいい試合じゃん!!!

でした(笑)

子供の頃に観て

かっこいいなぁと思えたのは、

ハグラーとレナードだったからかも

ですね(*´ω`*)

sugar Ray leonard vs marvin hagler

ララVSモンティエル。長谷川穂積の好敵手、撃沈。

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長谷川穂積の3階級制覇の

興奮も冷めやらぬで、(*´ω`*)

過去の対戦相手など振り返っていたら、

そういえば、あの

フェルナンドモンティエルは

どうしているのか?

と興味が湧き、

調べてみたら今年の4月に

ショッキングな負けを喫していました。

フェザー級になっていることもあって、

だいぶ身体が大きくなったなぁ

とか考えてる暇もない

KO決着でした( ̄▽ ̄;)

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ドネアにKOされた試合も衝撃的でしたが、

このララ戦も負けず劣らずの

衝撃度だったです。

 

一度もの凄いパンチを喰って

KO負けしたボクサーは、

その後打たれ脆くなる。

ということがありますが、

潜在意識に植え付けられるのか、

モンティエルもドネア戦での

ノックアウト負け後、

精彩を欠いている。

そんな印象です。

 

ホルヘララのパンチは

軌道が変わっているというか

おもしろい角度から、

とんでもなく強いのが飛んでくる

イメージですね(((゜Д゜;)))

これから注目しなきゃの選手です。

フランプトンとかサンタクルスとかと

絡んだらおもしろくなりそうです( ´ ▽ ` )ノ

Lara vs Montiel

 

【18禁】エドウィンロサリオVSガルサ。無情なKO劇

 

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まるで公開処刑ような試合でした。

 

ボクシングの残酷な側面を

引き立たせる為に必要な要素として、

地元で派手にノックアウトされる。

というのがありますが、

ロレトガルサがエドウィンロサリオに

KOされたこの試合もその一つです。

会場に飛び交う悲鳴と、

リングサイドで見守る家族。

地元のアナウンサーなのでしょうか、

「オ~~ガルサ~ロサーリオ!ロサーリオ」

と悲しそうに叫んでいる実況も

悲愴感を増幅しています。

ガルサはきっと地元では人気のある

チャンピオンだったんだろうなぁと

感じます。

試合は1R早々に

ロサリオの右クロスが炸裂し、

事実上これでこの試合は

終わっていたように感じます。

 

どっかで観た光景、

 

と記憶を辿ったら、

バスケスVS葛西の

1RKOを思い出しました。

 

www.xn--pckcu0mrev87t1zbp37q.com

 あれも葛西のジャブに

バスケスが右クロスを打ち込んで

試合を決めてしまいました。

 

地元での防衛戦、

ガルサが硬くなっているのを

見逃さなかったロサリオもさすがです。

この時のロサリオはキャリアも

晩年に差し掛かっていましたが、

詰めの鋭さは全盛期を彷彿とさせる

鬼気迫るものがありました。

チャンピオンになったロサリオも

この後の防衛戦で日本の

平仲明信に1RTKOで敗れ、

その後返り咲くことなく、

34歳の若さで麻薬と酒に溺れて

亡くなってしまったみたいです

。。゚(゚´Д`゚)゚。

強かったチャンピオンの

こういう最期のニュースをみると

いちボクシングファンとして

とても悲しい気持ちになりますね。

この試合は個人的にも、

とても記憶に残る名勝負でした。

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Loreto Garza vs Edwin Rosario

フェリックストリニダードVSウィリアムジョッピー。トリニダード強し!

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この日のトリニダードは

ほんとに強いですね^^

チャンピオンの

ウィリアムジョッピーを圧倒して、

3階級制覇を達成しました。

トリニダードのベストバウト

だったと言っても

いいかもしれません。

ジョッピーは我らが日本の

竹原慎二をTKOに下して王座を獲得。

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一度は手放したものの、

返り咲きを果たしてこの試合が

6度目の防衛戦でした。

ミドル級のタイトルを

5回も防衛するって凄いことです。

 

そんなリスペクトできる男。

チャンピオンのジョッピーも

トリニダードの得意パンチ

ロングフックを1Rに

いきなり見事に

食らってしまいました。

ジョッピーほどの避ける技術が

高い選手でも距離感が違ったのか、

当然警戒していた「のに」なので、

ショックな顔してます。

 

え!?そこから届くの!?

うそー(((゜Д゜;)))

 

って思ったでしょうね(笑)

1Rのダウンシーンをよく見ると、

左フックをもらって、後退して

これだけ距離とったから

大丈夫でしょ?

のあとに飛んできた左のロングフック。

もし、もう少し時間があったら

1Rで終わっていた試合でした。

 

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ジョッピーも色々と作戦を

練ってきたと思うのですが、

この一発で全て終わってしまった

感じがしました。

相性的にもトリニダードが

得意とするタイプだったのも

不運でした(^_^;)

ロングフックといえば

リカルドロペスを思い出しましたが、

リカルドロペスの

ロングフックをもらった相手も

同じような顔をしてましたね。^^

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トリニダードはこの試合をピークに

徐々に輝きが

失われていってしまったのが

残念だったのですが、

この日のトリニダードと

カネロアルバレスやGGGの

対戦を妄想したりするのは

めっちゃ楽しいです(*゚∀゚*)

それでも、トリニダードが

不利な気はするんですが(^_^;)

ホプキンスが全盛期なら

カネロやGGGに勝ってしまうような。

ハグラーだったらどうだろう、

こんな妄想もボクシングの

楽しみ方の一つですね。

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Felix Trinidad vs William Joppy

 

 

ポンサクレックVSソニーボーイ。さよなら、ポンサクレック

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※(試合は23分くらいから始まります)

名チャンピオンの陥落は

ただでさえショッキングなのに、

その負け方が凄惨なものだと

脳裏に焼きついて離れないことも

しばしばあります。

タイソンがダグラスに、

辰吉がウィラポンに、

具志堅がフローレスに、

最近だと内山がコラレスに、

バレラがジョーンズに

(急にマニアック(笑))

枚挙にいとまがありません( ̄▽ ̄;)

 

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この試合もまさに!!

そんなトラウマ陥落劇でした。

アップセットオブザイヤーにも

選ばれたみたいですね^^

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それもそのはず、

 

チャンピオンの

ポンサクレックウォンジョンカムは

お馴染みの絶対王者でしたが、

挑戦者のソニーボーイハロは

パンチはあるものの勝ったり負けたりで、

ハロがポンサクレック

勝つことになろうとは

ほとんど誰も

予想していなかったですよね。

この試合でポンサクレック

敗れるまでの伏線といいますか、

フラグが立ちまくっているのも

この試合の特徴です。

 

まずは1ラウンド早々に

ポンサクレックがスリップ。

これをダウンと判定される。

ポンサクレックは明らかに不満顔。

 

そして、そのスリップした場所の

近くで何回か足を取られ、

ポンサクレックは足に力を

入れれなくなっているようで、

下半身が安定しない。

 

ポンサクレックに焦りも見え始める。

 

そこまで低くもないハロのローブロー

ポンサクレックがレフェリーに

必死にアピール。

 

生理的なものなのか、

ポンサクレックはハロに対して

終始イライラしているように見える。

顔が嫌いなのでしょうか?w

 

試合を画面から見ただけの

印象なのですが、

ポンサクレックは最初から

冷静さを欠いているように見えました。

また、ハロがしたたかに感じたのは

ローブローの注意を受けたときに

平謝りをするんですが、

実は全然反省してない感じで(笑)

腰が低いんだけど、

ポンサクレックに対して

リスペクトがない(笑)

ゼロ(゚∀゚)

なにしろ最後は嬉しそうに

メッタ打ちにしてます(;'∀')

 

あえて仕事で例えるなら、

従順だと思っていた後輩が

どんどん営業成績を伸ばして、

先輩風ふかして指導していた

3ヶ月前からの自分がすごく気まずい

(゚Д゚;)

みたいな。。。

わかります?この感覚。

 

この試合は。

そう、、、気まずい系

ノックアウトだったんですよ(((゜Д゜;)))

 

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リングに沈んでいく

ポンサクレックを見て、

また一つの時代が終わったな

と思いました。

ボクサーは相手ではなく自分との戦い

なんて話を聞きますが、

これほどのチャンピオンでも

自制心をなくすと相手が格下でも

あっさり負けてしまうのだな、、、と、

この言葉に重みを感じさせられます。

Sonny Boy Jaro vs Pongsaklek Wonjongkam

 

 

エロイロハスVSウィフレドバスケス。バスケス3階級制覇!

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「あーあったあったこの試合」

と懐かしく思い出した名勝負です。

WBAフェザー級タイトルマッチ。

チャンピオンのエロイロハスに

ウィフレドバスケスが

3階級制覇をかけて挑戦しました。

両選手共日本では

お馴染みといいますか、

ロハスは、

淺川誠二や平仲信敏を退け、

バスケスは横田広明や葛西裕一、

(ロハス戦の後の防衛戦で

渡辺雄二も退ける)

二人の強さは日本のリングで

嫌ってほど思い知らされてました

(笑)

そんな両者の対戦ということで、

この試合は日本のファンの間でも

注目度が高かったです^^

年齢のことや体格のこともあり、

戦前の予想ではロハスが

有利だったと思います。

過小評価されていたと

感じる名選手で思い出すのは、

ダニエルサラゴサ、

マヌエルメディナ、

レオガメス、

そして、このウィフレドバスケス。

などなど思いつくのですが、

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過小評価されていたから、

防衛戦の相手に頻繁に選ばれたり、

チャンピオンになったあとも

「こいつなら勝てる」

的に思われ、

挑戦希望者があとを絶たない(笑)

過小評価されていたからこそ、

2階級3階級制覇だったり、

何回も王座へ返り咲くことが

あったんだと思います。

当然みんな実力があって

強いんですけど、

なぜか実力を

低く見積もられていた感は

否めません。

パッと見は弱そうって

ことですかね(*゚∀゚*)

レオガメスは

タクシーの運ちゃんにしか

見えないですし(笑)

エロイロハスも、

この試合がラスベガスデビュー

だったこともあり、

体格差のあるバスケスを

パワーで押し切って、

いい勝ち方を見せようと

欲が出てしまった試合に感じます。

唯一7ラウンドにみせた

アウトボクシングを

もし1ラウンド目から

一貫していたら

結果は違ったかもしれません。

ただ、この日のバスケスは

めちゃ強いバスケスでした。

バスケスは試合によって

ムラがあるタイプだったので

こういう表現になります(^_^;)

いわゆるレノックスルイスの

スタイルです。

(わかる人だけわかって下さい。)

特に最後のコンビネーションの

詰めの厳しさ(((゜Д゜;)))

マットに沈むとはこのことだ。

という衝撃のKOシーンになりました。

調子が良い時のバスケスは、

ほんとに手がつけられない

選手でしたね^^

Eloy Rojas vs Wilfredo Vazquez

 

ジェームストニーVSアイランバークレー。神業、そして顔面崩壊。

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ジェームストニーは

めっちゃ大好きなボクサーでした。

''ライツアウト"という

リングネームもかっこいいし。

 

この試合の頃のトニーはまさに

全盛期真っ最中なので

一段と凄みがハンパないです。

あまり動かないけど、

動く時は鋭く速い。

クロスレンジのアッパーなどは

まさに神業。

接近してもパンチをもらわない。

攻守のメリハリが

はっきりしてはいるものの、

不思議と攻防のバランスも

整っていて、

分離感はありません。

ミドル級時代に

マイケルナンからタイトルを

奪った試合では、

(ナンがアウトボクシング

だったこともありますが、)

トニーはまだギクシャクした

動きというか、どこか

ぎこちなさを感じさせる

ボクサーだったのですが、

ミドル級でタイトルを

防衛していく過程で

一流のボクサーへと

変貌していったのも

リアルタイムで観ていて

本当に驚かされました。

化けるとは、

このことだ。的な。

そういう過程も含めて私は

トニーのファンになったの

かもしれません。

チャンピオンの

アイランバークレーは

あのトーマスハーンズに

2度黒星をつけたベテランで、

このスーパーミドルのタイトルも

ハーンズから奪ったタイトルでした。

パンチがあって、

野生身あふれるファイトスタイルで

まさに野獣。

しかし、

この日はサンドバッグ状態に

なってしまってます(^_^;)

 

バークレーもとても強い選手

だったのですが、

相手が悪かったです。

 

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ラウンドが重なるごとに

バークレーの顔面は崩壊していきます。

両コーナーの温度差も

すごいことになってます(笑)

トニーがそもそも物静かな

選手というのもありますが

とても静かな青コーナーに対し、

赤コーナーはお祭り騒ぎの

インターバルです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

離れても左の差し合いで勝てない。

接近してもインサイドからの

パンチで打たれる。

自分のパンチは当たらない。

バークレーがどんどん

追い詰められていく姿は

刑事コロンボに

追い詰められていく

犯人さながらです(笑)

 

この日のトニーの

ボクシングスキルは観る人全てを

魅了してしまうのでは

ないでしょうか。

ジェームストニーの試合は

ボクシングが芸術的な面も

持ち合わせていることを

改めて思い出させてくれると

思います( ´ ▽ ` )ノ

James Toney vs Iran Barkley

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レオガメスVSピチットチョーシリワット。逆転KO

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私の大好きだった

レオガメスの試合です。

この試合はガメスが

八尋史朗にTKO勝ちして獲得した、

WBAライトフライ級タイトルの

3度目の防衛戦で、

挑戦者はタイの

ピチットチョーシリワットです。

ピチットはこの時まだ18歳で

8戦目だったみたいですね

(((゜Д゜;)))

年齢も驚きですが、

ボクシングスタイルが

ほぼ完成されているとこが

なにより凄いです。

フットワーク、

速いコンビネーションで

ガメスに何もさせないまま

ラウンドが進みます。

敵地でここまで一方的な展開だと

焦って空回りしてしまいそうな

とこですが、

ガメスは冷静にチャンスを

伺っていたのかもしれません。

ガメスが長く世界のトップ戦線で

活躍できたのは、

まずは勝負師としての勘が鋭く、

いつどこで勝負するかを

ハッキリさせていたことだと

思います。

そして、いつの間にか

自分のペースに持っていく。

自分の距離で戦うことが

できるところも

強みだったと思います。

感情的にならずに

劣勢であっても冷静に試合を

進める姿はキャリア晩年になっても

変わらなかった印象があります。

素晴らしい逆転KOでした。

Leo Gamez - Pichit Chor Siriwat

ピチットはこの試合の数年後、

日本の山口圭司から

タイトルを奪っていきました。

その試合もどーぞ^^

↓↓↓

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Pichit Chor Siriwat vs. Keiji Yamaguchi

マニーパッキャオVSリッキーハットン。壮絶ノックアウト。ハットンさん撃ち落とされる。

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パッキャオのベストバウトはこ

の試合だったかなと(●´ω`●)

振り返って感じます。

2016年9月現在で、

現役復帰することになった

パッキャオなので、

まだわからないのですが(^_^;)

この試合の衝撃を上回ることは

難しいかもしれません。

チャンピオンのハットンは、

メイウェザーに敗れたとはいえ、

当時スーパーライト級では

ほぼ無敵で、頑丈な身体にパワー、

ファットンとニックネームが

つくほど大きく膨張したりで

(笑)

下の階級から上がってきた

パッキャオに

体力勝ちしてしまうのでは?

という予想も多かったです。

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パッキャオは前の試合で

デラホーヤをストップして

勝利したことで

自信を深めていたことも

あったでしょうが、

絶頂期でもありました。

体力、気力共に

充実したとてもいい表情です。

それにしても、

あのハットンを相手に

ここまで一方的に

KOしてしまうとは

予想できませんでした。

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最後のパンチの衝撃は

交通事故の瞬間を

捉えたような映像です。

レフェリーも躊躇なく

試合終了しています。

ノックアウトオブザイヤーにも

輝いた試合だったみたいですね

(´∀`*)

余談ですが、

この前のWOWOWで

エキサイトマッチを見ていたら、

ある試合で

セコンドにハットンが付いていて、

かなりファットンに

なっておりました( ̄▽ ̄;)

Pacquiao vs Hatton

 

フェリックストリニダードVSモーリスブロッカー。センセーショナルとはこのことだ

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スーパースターになるボクサーは

センセーショナルなKOで

最初の王座を獲得することが

多いんじゃ?と感じます。

戦慄のKO劇が

印象に残りやすいだけなのか、

結果論なのかは人それぞれ感じ方が

違うとは思うのですが、

私は強くそれを感じてしまいます。

アーロンプライヤーが

アントニオセルバンテスを、

トーマスハーンズが

ピピノクエバスを、

ノニトドネアが

ビックダルチニアンを、

マイクタイソンが

トレバーバービックを、

モハメドアリ(カシアスクレイ)

がソニーリストンを、

リカルドロペスが大橋秀行を、

ジェームストニーが

マイケルナンを、

前回記事にも書いた

アイククォーティーが

クリサントエスパニャを、

そして今回の

フェリックストリニダードが

モーリスブロッカーを、と

枚挙に暇がありません(笑)

 

そして、

その戴冠劇がより鮮明になるのは、

相手のチャンピオンが、

かなり強く有名な安定王者

ということも特徴だったりします。

後のスーパースター達でも

不利の予想の中リングに

上がることも少なくありません。

この試合、

ベテランのブロッカーが

トリニダードを

アウトボックスしてしまうかも?

と予想していた人も

少なくなかったはずです。

しかし、いざ試合が始まってみると

ブロッカーはただ、ひたすらに

トリニダードのパンチを

打ち込まれるだけになってしまいます。

スピードでもパワーでも

トリニダードが圧倒してしまいます。

ボクシングの残酷さと

美しさが凝縮されている

名勝負と思います^^

トリニダード伝説は、

この試合から始まります。

Felix Trinidad v Maurice Blocker

アイククォーティVSクリサントエスパニャ。18禁レベルのKOシーン。失神KO!

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この試合結果に

当時びっくりしました。

 

チャンピオンの

クリサントエスパニャは

これが3回目の

防衛戦だったとはいえ、

すでに安定王者として

扱われていて、

挑戦者のアイク・クォーティは

まだ無名の選手だったこともあり、

エスパニャがこんなに早く

陥落するなんて、、、

全く思ってなかったんです(^_^;)

しかも衝撃的なKO決着という。

この試合を観てからクォーティが

大好きになっちゃったんですけど

(笑)

左ジャブ、右ストレート、

が速く強力で

しかもガードが

鉄のカーテンです^^

ここからクォーティーが

スターダムに躍り出ていく起点

となった試合という意味でも

重要な一戦となってます。

エスパニャは

ダメージが深刻だったのか、

この試合で

引退したんだったと思います。

エスパニャもすごく

良い選手だったので

残念でしたけど、仕方ありません。

と言うしかないような

壮絶なKO決着でした。

Ike Quartey vs Crisanto Espana

 

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エスパニャは

強い選手だったんだよと言うことで、

メルドリックテーラーを

KOして戴冠した試合ものせます。

ボクサータイプの選手には

無類の強さの

エスパニャなのかもですね^^

ボクシングは相性というのが

とても重要な要素になることは

間違いありませんね。

Meldrick Taylor vs. Crisanto Espana

レオガメスVSセレス小林、大感動の世界タイトル奪取!

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日本人選手が世界タイトルを

獲った試合はどの試合も

嬉しくなります。

しかし、感動するところまで

感情が揺さぶれた試合というのは

あまり多くはありません。

そんな私の中で、

感動を覚えた数少ない

戴冠試合の一つが、

チャンピオンのレオガメスに

セレス小林が挑戦した試合です。

もしもチャンピオンが

ガメスではなかったら、

ここまで印象的な試合に

ならなかったかもしれません^^

ガメスは何度も日本で世界戦を行い、

その度に日本人選手を

返り討ちにする

日本人キラーとして通っていました。

ガメスは4階級制覇している

名選手なのですが、

なんだか最後まで

過小評価されていた印象があります。

小柄ながら、長いリーチから

繰り出す右ストレート、

アッパーは特に強力で、

柔らかい上体から

スムースに伸びてくるパンチは

普通なら届かないような

位置からでも飛んでくる

パンチでした。

そこに南米独特のリズムも加わり。

(●´ω`●)

この試合も日本の戸高秀樹を

KOし獲得した、

WBAのスーパーフライ級タイトルの

初防衛戦でした。

当時の予想は割れていたように

記憶しています。

セレス小林は前回の世界戦で

マルコムツニャカオと

大善戦の引き分けだったものの、

パンチ力、スピード、センスなど

突出した強みがわかりずらい

せいもあったのか、

こちらも過小評価されていた

選手だったと思います。

セレス小林は昭和系ボクサー

と言いますか、

20世紀型の

最後の日本人世界チャンピオン

だったのでは?という

仮説を立てたいくらいの

努力と根性で世界のベルトを

もぎ取った選手だったと思います。

輪島功一やガッツ石松などの

昔の名勝負の映像に

セレス小林の試合が紛れていても、

違和感がゼロの予感がします(笑)

(リスペクトの意味を最大限に込めて)

試合も一進一退の攻防で、

最後の瞬間まで

どちらに転ぶかわからない

緊迫した熱戦でした。

セレス小林が勝つにしても

判定まではいくだろうと思っていた分

驚きと感動が増した。

というのもありますが、

前回のツニャカオ戦の判定を聞いて、

自軍のコーナーでガックリと

膝を落とすセレス小林の姿や、

今までガメスにKOされて

夢が散った他の日本人選手の姿が

脳裏に浮かんで

私はいつも以上に感動ちゃいました。

レオガメス、セレス小林、

両選手共大好きな選手です。

(●´ω`●)

Leo Gamez vs Celes Kobayashi

アントニオマルガリートVSシェーンモズリー番狂わせを起こしたモズリーの戦術。

www.youtube.com

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番狂わせ。

 

シェーンモズリーをつかまえて

番狂わせというのは

なんか申し訳ない感じもしますが、

当時のマルガリートはとても強く、

この試合の一つ前には

ウェルター級で最強と

いわれていたチャンピオンの

ミゲールコットにKO勝ちして

チャンピオンになったばかり

ということもあり、

モズリー不利の予想も

致し方ない状況でした。

正直、私もモズリーが

勝つとは思ってなかったです。

モズリーはもう

全盛期じゃないしね。

なんて思ってました(^_^;)

それが蓋を開けてみれば

ビックリするくらいの

ワンサイドゲームで、

モズリーが圧倒的な

KO勝ちをしてしまうんですから、

ボクシングはおもしろいです。

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世界のトップレベルの選手同士は、

純粋な実力の開きは

それほど無いなんて言われます。

この試合がこれほどまでに

一方的になったのは

モズリーの作戦、戦術が

バッチリとはまり、

そしてそれを実際に

遂行するモズリー。

もちろんマルガリートとの相性。

噛み合わせ。

などが入り混じって

この結果になったんだと思います。

しかし、あのマルガリートが

平凡な選手に見えてしまうのは

凄いことです。

それだけモズリーが

マルガリートの良さを殺し、

自分の良さだけを

全面に出すことに

成功したということですね^^

速いジャブ。でも、

ジャブだけでは

マルガリートは止まらない。

強い右のストレートを叩き込む。

叩き込んで左を返す。

無理に打ち合わず、

打つだけ打ったら即クリンチ。

(このクリンチの使い方が

実に巧妙なモズリー(*´ω`*)

いきなりの大きな左フック。

そのままクリンチ。

中間距離では絶対に打ち合わない。

試合を観ているだけで

モズリーサイドがどういう戦略を

練っていたかがひしひしと

感じられる試合でもありました。

ボクシングにおける戦術とは

こういうことだと

素人の私にもわかるように

教えてもらってる感じです(笑)

モズリー教授

ありがとうございます。

 

勝負の世界は理がある方が

勝つなんて言葉がありますが、

この試合を観ると

やたらに響く言葉になります^^

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Antonio Margarito vs Shane Mosley

フリオセサールチャベスVSオスカーデラホーヤ。1つの時代が終わる時

 

www.youtube.com

メキシコの英雄。

フリオセサールチャベスの

タイトルにオスカーデラホーヤが

挑戦する形となった試合。

ULTIMATE GLORY

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究極の栄光

と名打たれた伝説の一戦です。

チャベスはフランキーランドールに

判定負けはしていたものの、

この試合の時点では

まだまだ絶対王者的な位置づけで、

デラホーヤは、

まだチャベスには

勝てないんじゃないか?

と予想していた人が

多かったように記憶してます。

自分自身も正直そう思ってました。

しかし、いざ始まってみると、

ハンドスピードや脚のスピードで

デラホーヤがチャベスを

圧倒してしまう展開でした。

 

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たしかに1Rでチャベスは

不運にも左目ザックリと

(((゜Д゜;)))

流血してしまったことで

ベストな状態ではなかった。

という意見もあると思います。

ただ、滅多に流血しないチャベスが

バッティングでもないのに

目を切る。切ってしまった。

「勝負のあや」

なんて言葉もあります。

そういう勝負運を

こんなビッグマッチで

引き寄せてしまうデラホーヤは、

ボクシングの神様に

愛されているなと

思わざるをえません。(^_^;)

それにしても、

この頃のデラホーヤのジャブは

神がかってます。

あのチャベスが踏み込みを

躊躇して懐に入れないんですから

驚きです。Σ(゚д゚lll)

パンチだけではなく

目のフェイントや

色々なテクニックも

あるんでしょうけど。

チャベスがフランキーランドールに

初黒星を喫した時は、

チャベスの時代が終わったとは

全然思わなかったですが、

このデラホーヤとの試合を

見終わった時の感想は

チャベスの時代は

終わってしまったのかもと、

私は思ってしまいました。

 

「新旧交代」

新陳代謝のサイクルの早さが

ボクシングの魅力であることは

間違いありません。

寂しい気持ちには

なっちゃいますが(´;ω;`)

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 強かったチャンピオンの落日は

いつどのような形でも、

切ないものですね。

 

完全決着の再戦もお見逃しなく!↓↓↓

www.youtube.com

Oscar De La Hoya V Julio Cesar Chavez