ボクシング名勝負ブログ

読むだけでボクシングに詳しくなる!名勝負を分析。検証。さらには未来の名勝負を予想します。

ポンサクレックVSソニーボーイ。さよなら、ポンサクレック

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※(試合は23分くらいから始まります)

名チャンピオンの陥落は

ただでさえショッキングなのに、

その負け方が凄惨なものだと

脳裏に焼きついて離れないことも

しばしばあります。

タイソンがダグラスに、

辰吉がウィラポンに、

具志堅がフローレスに、

最近だと内山がコラレスに、

バレラがジョーンズに

(急にマニアック(笑))

枚挙にいとまがありません( ̄▽ ̄;)

 

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この試合もまさに!!

そんなトラウマ陥落劇でした。

アップセットオブザイヤーにも

選ばれたみたいですね^^

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それもそのはず、

 

チャンピオンの

ポンサクレックウォンジョンカムは

お馴染みの絶対王者でしたが、

挑戦者のソニーボーイハロは

パンチはあるものの勝ったり負けたりで、

ハロがポンサクレック

勝つことになろうとは

ほとんど誰も

予想していなかったですよね。

この試合でポンサクレック

敗れるまでの伏線といいますか、

フラグが立ちまくっているのも

この試合の特徴です。

 

まずは1ラウンド早々に

ポンサクレックがスリップ。

これをダウンと判定される。

ポンサクレックは明らかに不満顔。

 

そして、そのスリップした場所の

近くで何回か足を取られ、

ポンサクレックは足に力を

入れれなくなっているようで、

下半身が安定しない。

 

ポンサクレックに焦りも見え始める。

 

そこまで低くもないハロのローブロー

ポンサクレックがレフェリーに

必死にアピール。

 

生理的なものなのか、

ポンサクレックはハロに対して

終始イライラしているように見える。

顔が嫌いなのでしょうか?w

 

試合を画面から見ただけの

印象なのですが、

ポンサクレックは最初から

冷静さを欠いているように見えました。

また、ハロがしたたかに感じたのは

ローブローの注意を受けたときに

平謝りをするんですが、

実は全然反省してない感じで(笑)

腰が低いんだけど、

ポンサクレックに対して

リスペクトがない(笑)

ゼロ(゚∀゚)

なにしろ最後は嬉しそうに

メッタ打ちにしてます(;'∀')

 

あえて仕事で例えるなら、

従順だと思っていた後輩が

どんどん営業成績を伸ばして、

先輩風ふかして指導していた

3ヶ月前からの自分がすごく気まずい

(゚Д゚;)

みたいな。。。

わかります?この感覚。

 

この試合は。

そう、、、気まずい系

ノックアウトだったんですよ(((゜Д゜;)))

 

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リングに沈んでいく

ポンサクレックを見て、

また一つの時代が終わったな

と思いました。

ボクサーは相手ではなく自分との戦い

なんて話を聞きますが、

これほどのチャンピオンでも

自制心をなくすと相手が格下でも

あっさり負けてしまうのだな、、、と、

この言葉に重みを感じさせられます。

Sonny Boy Jaro vs Pongsaklek Wonjongkam

 

 

エロイロハスVSウィフレドバスケス。バスケス3階級制覇!

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「あーあったあったこの試合」

と懐かしく思い出した名勝負です。

WBAフェザー級タイトルマッチ。

チャンピオンのエロイロハスに

ウィフレドバスケスが

3階級制覇をかけて挑戦しました。

両選手共日本では

お馴染みといいますか、

ロハスは、

淺川誠二や平仲信敏を退け、

バスケスは横田広明や葛西裕一、

(ロハス戦の後の防衛戦で

渡辺雄二も退ける)

二人の強さは日本のリングで

嫌ってほど思い知らされてました

(笑)

そんな両者の対戦ということで、

この試合は日本のファンの間でも

注目度が高かったです^^

年齢のことや体格のこともあり、

戦前の予想ではロハスが

有利だったと思います。

過小評価されていたと

感じる名選手で思い出すのは、

ダニエルサラゴサ、

マヌエルメディナ、

レオガメス、

そして、このウィフレドバスケス。

などなど思いつくのですが、

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過小評価されていたから、

防衛戦の相手に頻繁に選ばれたり、

チャンピオンになったあとも

「こいつなら勝てる」

的に思われ、

挑戦希望者があとを絶たない(笑)

過小評価されていたからこそ、

2階級3階級制覇だったり、

何回も王座へ返り咲くことが

あったんだと思います。

当然みんな実力があって

強いんですけど、

なぜか実力を

低く見積もられていた感は

否めません。

パッと見は弱そうって

ことですかね(*゚∀゚*)

レオガメスは

タクシーの運ちゃんにしか

見えないですし(笑)

エロイロハスも、

この試合がラスベガスデビュー

だったこともあり、

体格差のあるバスケスを

パワーで押し切って、

いい勝ち方を見せようと

欲が出てしまった試合に感じます。

唯一7ラウンドにみせた

アウトボクシングを

もし1ラウンド目から

一貫していたら

結果は違ったかもしれません。

ただ、この日のバスケスは

めちゃ強いバスケスでした。

バスケスは試合によって

ムラがあるタイプだったので

こういう表現になります(^_^;)

いわゆるレノックスルイスの

スタイルです。

(わかる人だけわかって下さい。)

特に最後のコンビネーションの

詰めの厳しさ(((゜Д゜;)))

マットに沈むとはこのことだ。

という衝撃のKOシーンになりました。

調子が良い時のバスケスは、

ほんとに手がつけられない

選手でしたね^^

Eloy Rojas vs Wilfredo Vazquez

 

ジェームストニーVSアイランバークレー。神業、そして顔面崩壊。

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ジェームストニーは

めっちゃ大好きなボクサーでした。

''ライツアウト"という

リングネームもかっこいいし。

 

この試合の頃のトニーはまさに

全盛期真っ最中なので

一段と凄みがハンパないです。

あまり動かないけど、

動く時は鋭く速い。

クロスレンジのアッパーなどは

まさに神業。

接近してもパンチをもらわない。

攻守のメリハリが

はっきりしてはいるものの、

不思議と攻防のバランスも

整っていて、

分離感はありません。

ミドル級時代に

マイケルナンからタイトルを

奪った試合では、

(ナンがアウトボクシング

だったこともありますが、)

トニーはまだギクシャクした

動きというか、どこか

ぎこちなさを感じさせる

ボクサーだったのですが、

ミドル級でタイトルを

防衛していく過程で

一流のボクサーへと

変貌していったのも

リアルタイムで観ていて

本当に驚かされました。

化けるとは、

このことだ。的な。

そういう過程も含めて私は

トニーのファンになったの

かもしれません。

チャンピオンの

アイランバークレーは

あのトーマスハーンズに

2度黒星をつけたベテランで、

このスーパーミドルのタイトルも

ハーンズから奪ったタイトルでした。

パンチがあって、

野生身あふれるファイトスタイルで

まさに野獣。

しかし、

この日はサンドバッグ状態に

なってしまってます(^_^;)

 

バークレーもとても強い選手

だったのですが、

相手が悪かったです。

 

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ラウンドが重なるごとに

バークレーの顔面は崩壊していきます。

両コーナーの温度差も

すごいことになってます(笑)

トニーがそもそも物静かな

選手というのもありますが

とても静かな青コーナーに対し、

赤コーナーはお祭り騒ぎの

インターバルです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

離れても左の差し合いで勝てない。

接近してもインサイドからの

パンチで打たれる。

自分のパンチは当たらない。

バークレーがどんどん

追い詰められていく姿は

刑事コロンボに

追い詰められていく

犯人さながらです(笑)

 

この日のトニーの

ボクシングスキルは観る人全てを

魅了してしまうのでは

ないでしょうか。

ジェームストニーの試合は

ボクシングが芸術的な面も

持ち合わせていることを

改めて思い出させてくれると

思います( ´ ▽ ` )ノ

James Toney vs Iran Barkley

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レオガメスVSピチットチョーシリワット。逆転KO

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私の大好きだった

レオガメスの試合です。

この試合はガメスが

八尋史朗にTKO勝ちして獲得した、

WBAライトフライ級タイトルの

3度目の防衛戦で、

挑戦者はタイの

ピチットチョーシリワットです。

ピチットはこの時まだ18歳で

8戦目だったみたいですね

(((゜Д゜;)))

年齢も驚きですが、

ボクシングスタイルが

ほぼ完成されているとこが

なにより凄いです。

フットワーク、

速いコンビネーションで

ガメスに何もさせないまま

ラウンドが進みます。

敵地でここまで一方的な展開だと

焦って空回りしてしまいそうな

とこですが、

ガメスは冷静にチャンスを

伺っていたのかもしれません。

ガメスが長く世界のトップ戦線で

活躍できたのは、

まずは勝負師としての勘が鋭く、

いつどこで勝負するかを

ハッキリさせていたことだと

思います。

そして、いつの間にか

自分のペースに持っていく。

自分の距離で戦うことが

できるところも

強みだったと思います。

感情的にならずに

劣勢であっても冷静に試合を

進める姿はキャリア晩年になっても

変わらなかった印象があります。

素晴らしい逆転KOでした。

Leo Gamez - Pichit Chor Siriwat

ピチットはこの試合の数年後、

日本の山口圭司から

タイトルを奪っていきました。

その試合もどーぞ^^

↓↓↓

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Pichit Chor Siriwat vs. Keiji Yamaguchi

マニーパッキャオVSリッキーハットン。壮絶ノックアウト。ハットンさん撃ち落とされる。

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パッキャオのベストバウトはこ

の試合だったかなと(●´ω`●)

振り返って感じます。

2016年9月現在で、

現役復帰することになった

パッキャオなので、

まだわからないのですが(^_^;)

この試合の衝撃を上回ることは

難しいかもしれません。

チャンピオンのハットンは、

メイウェザーに敗れたとはいえ、

当時スーパーライト級では

ほぼ無敵で、頑丈な身体にパワー、

ファットンとニックネームが

つくほど大きく膨張したりで

(笑)

下の階級から上がってきた

パッキャオに

体力勝ちしてしまうのでは?

という予想も多かったです。

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パッキャオは前の試合で

デラホーヤをストップして

勝利したことで

自信を深めていたことも

あったでしょうが、

絶頂期でもありました。

体力、気力共に

充実したとてもいい表情です。

それにしても、

あのハットンを相手に

ここまで一方的に

KOしてしまうとは

予想できませんでした。

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最後のパンチの衝撃は

交通事故の瞬間を

捉えたような映像です。

レフェリーも躊躇なく

試合終了しています。

ノックアウトオブザイヤーにも

輝いた試合だったみたいですね

(´∀`*)

余談ですが、

この前のWOWOWで

エキサイトマッチを見ていたら、

ある試合で

セコンドにハットンが付いていて、

かなりファットンに

なっておりました( ̄▽ ̄;)

Pacquiao vs Hatton

 

フェリックストリニダードVSモーリスブロッカー。センセーショナルとはこのことだ

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スーパースターになるボクサーは

センセーショナルなKOで

最初の王座を獲得することが

多いんじゃ?と感じます。

戦慄のKO劇が

印象に残りやすいだけなのか、

結果論なのかは人それぞれ感じ方が

違うとは思うのですが、

私は強くそれを感じてしまいます。

アーロンプライヤーが

アントニオセルバンテスを、

トーマスハーンズが

ピピノクエバスを、

ノニトドネアが

ビックダルチニアンを、

マイクタイソンが

トレバーバービックを、

モハメドアリ(カシアスクレイ)

がソニーリストンを、

リカルドロペスが大橋秀行を、

ジェームストニーが

マイケルナンを、

前回記事にも書いた

アイククォーティーが

クリサントエスパニャを、

そして今回の

フェリックストリニダードが

モーリスブロッカーを、と

枚挙に暇がありません(笑)

 

そして、

その戴冠劇がより鮮明になるのは、

相手のチャンピオンが、

かなり強く有名な安定王者

ということも特徴だったりします。

後のスーパースター達でも

不利の予想の中リングに

上がることも少なくありません。

この試合、

ベテランのブロッカーが

トリニダードを

アウトボックスしてしまうかも?

と予想していた人も

少なくなかったはずです。

しかし、いざ試合が始まってみると

ブロッカーはただ、ひたすらに

トリニダードのパンチを

打ち込まれるだけになってしまいます。

スピードでもパワーでも

トリニダードが圧倒してしまいます。

ボクシングの残酷さと

美しさが凝縮されている

名勝負と思います^^

トリニダード伝説は、

この試合から始まります。

Felix Trinidad v Maurice Blocker

アイククォーティVSクリサントエスパニャ。18禁レベルのKOシーン。失神KO!

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この試合結果に

当時びっくりしました。

 

チャンピオンの

クリサントエスパニャは

これが3回目の

防衛戦だったとはいえ、

すでに安定王者として

扱われていて、

挑戦者のアイク・クォーティは

まだ無名の選手だったこともあり、

エスパニャがこんなに早く

陥落するなんて、、、

全く思ってなかったんです(^_^;)

しかも衝撃的なKO決着という。

この試合を観てからクォーティが

大好きになっちゃったんですけど

(笑)

左ジャブ、右ストレート、

が速く強力で

しかもガードが

鉄のカーテンです^^

ここからクォーティーが

スターダムに躍り出ていく起点

となった試合という意味でも

重要な一戦となってます。

エスパニャは

ダメージが深刻だったのか、

この試合で

引退したんだったと思います。

エスパニャもすごく

良い選手だったので

残念でしたけど、仕方ありません。

と言うしかないような

壮絶なKO決着でした。

Ike Quartey vs Crisanto Espana

 

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エスパニャは

強い選手だったんだよと言うことで、

メルドリックテーラーを

KOして戴冠した試合ものせます。

ボクサータイプの選手には

無類の強さの

エスパニャなのかもですね^^

ボクシングは相性というのが

とても重要な要素になることは

間違いありませんね。

Meldrick Taylor vs. Crisanto Espana

レオガメスVSセレス小林、大感動の世界タイトル奪取!

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日本人選手が世界タイトルを

獲った試合はどの試合も

嬉しくなります。

しかし、感動するところまで

感情が揺さぶれた試合というのは

あまり多くはありません。

そんな私の中で、

感動を覚えた数少ない

戴冠試合の一つが、

チャンピオンのレオガメスに

セレス小林が挑戦した試合です。

もしもチャンピオンが

ガメスではなかったら、

ここまで印象的な試合に

ならなかったかもしれません^^

ガメスは何度も日本で世界戦を行い、

その度に日本人選手を

返り討ちにする

日本人キラーとして通っていました。

ガメスは4階級制覇している

名選手なのですが、

なんだか最後まで

過小評価されていた印象があります。

小柄ながら、長いリーチから

繰り出す右ストレート、

アッパーは特に強力で、

柔らかい上体から

スムースに伸びてくるパンチは

普通なら届かないような

位置からでも飛んでくる

パンチでした。

そこに南米独特のリズムも加わり。

(●´ω`●)

この試合も日本の戸高秀樹を

KOし獲得した、

WBAのスーパーフライ級タイトルの

初防衛戦でした。

当時の予想は割れていたように

記憶しています。

セレス小林は前回の世界戦で

マルコムツニャカオと

大善戦の引き分けだったものの、

パンチ力、スピード、センスなど

突出した強みがわかりずらい

せいもあったのか、

こちらも過小評価されていた

選手だったと思います。

セレス小林は昭和系ボクサー

と言いますか、

20世紀型の

最後の日本人世界チャンピオン

だったのでは?という

仮説を立てたいくらいの

努力と根性で世界のベルトを

もぎ取った選手だったと思います。

輪島功一やガッツ石松などの

昔の名勝負の映像に

セレス小林の試合が紛れていても、

違和感がゼロの予感がします(笑)

(リスペクトの意味を最大限に込めて)

試合も一進一退の攻防で、

最後の瞬間まで

どちらに転ぶかわからない

緊迫した熱戦でした。

セレス小林が勝つにしても

判定まではいくだろうと思っていた分

驚きと感動が増した。

というのもありますが、

前回のツニャカオ戦の判定を聞いて、

自軍のコーナーでガックリと

膝を落とすセレス小林の姿や、

今までガメスにKOされて

夢が散った他の日本人選手の姿が

脳裏に浮かんで

私はいつも以上に感動ちゃいました。

レオガメス、セレス小林、

両選手共大好きな選手です。

(●´ω`●)

Leo Gamez vs Celes Kobayashi

アントニオマルガリートVSシェーンモズリー番狂わせを起こしたモズリーの戦術。

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番狂わせ。

 

シェーンモズリーをつかまえて

番狂わせというのは

なんか申し訳ない感じもしますが、

当時のマルガリートはとても強く、

この試合の一つ前には

ウェルター級で最強と

いわれていたチャンピオンの

ミゲールコットにKO勝ちして

チャンピオンになったばかり

ということもあり、

モズリー不利の予想も

致し方ない状況でした。

正直、私もモズリーが

勝つとは思ってなかったです。

モズリーはもう

全盛期じゃないしね。

なんて思ってました(^_^;)

それが蓋を開けてみれば

ビックリするくらいの

ワンサイドゲームで、

モズリーが圧倒的な

KO勝ちをしてしまうんですから、

ボクシングはおもしろいです。

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世界のトップレベルの選手同士は、

純粋な実力の開きは

それほど無いなんて言われます。

この試合がこれほどまでに

一方的になったのは

モズリーの作戦、戦術が

バッチリとはまり、

そしてそれを実際に

遂行するモズリー。

もちろんマルガリートとの相性。

噛み合わせ。

などが入り混じって

この結果になったんだと思います。

しかし、あのマルガリートが

平凡な選手に見えてしまうのは

凄いことです。

それだけモズリーが

マルガリートの良さを殺し、

自分の良さだけを

全面に出すことに

成功したということですね^^

速いジャブ。でも、

ジャブだけでは

マルガリートは止まらない。

強い右のストレートを叩き込む。

叩き込んで左を返す。

無理に打ち合わず、

打つだけ打ったら即クリンチ。

(このクリンチの使い方が

実に巧妙なモズリー(*´ω`*)

いきなりの大きな左フック。

そのままクリンチ。

中間距離では絶対に打ち合わない。

試合を観ているだけで

モズリーサイドがどういう戦略を

練っていたかがひしひしと

感じられる試合でもありました。

ボクシングにおける戦術とは

こういうことだと

素人の私にもわかるように

教えてもらってる感じです(笑)

モズリー教授

ありがとうございます。

 

勝負の世界は理がある方が

勝つなんて言葉がありますが、

この試合を観ると

やたらに響く言葉になります^^

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Antonio Margarito vs Shane Mosley

フリオセサールチャベスVSオスカーデラホーヤ。1つの時代が終わる時

 

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メキシコの英雄。

フリオセサールチャベスの

タイトルにオスカーデラホーヤが

挑戦する形となった試合。

ULTIMATE GLORY

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究極の栄光

と名打たれた伝説の一戦です。

チャベスはフランキーランドールに

判定負けはしていたものの、

この試合の時点では

まだまだ絶対王者的な位置づけで、

デラホーヤは、

まだチャベスには

勝てないんじゃないか?

と予想していた人が

多かったように記憶してます。

自分自身も正直そう思ってました。

しかし、いざ始まってみると、

ハンドスピードや脚のスピードで

デラホーヤがチャベスを

圧倒してしまう展開でした。

 

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たしかに1Rでチャベスは

不運にも左目ザックリと

(((゜Д゜;)))

流血してしまったことで

ベストな状態ではなかった。

という意見もあると思います。

ただ、滅多に流血しないチャベスが

バッティングでもないのに

目を切る。切ってしまった。

「勝負のあや」

なんて言葉もあります。

そういう勝負運を

こんなビッグマッチで

引き寄せてしまうデラホーヤは、

ボクシングの神様に

愛されているなと

思わざるをえません。(^_^;)

それにしても、

この頃のデラホーヤのジャブは

神がかってます。

あのチャベスが踏み込みを

躊躇して懐に入れないんですから

驚きです。Σ(゚д゚lll)

パンチだけではなく

目のフェイントや

色々なテクニックも

あるんでしょうけど。

チャベスがフランキーランドールに

初黒星を喫した時は、

チャベスの時代が終わったとは

全然思わなかったですが、

このデラホーヤとの試合を

見終わった時の感想は

チャベスの時代は

終わってしまったのかもと、

私は思ってしまいました。

 

「新旧交代」

新陳代謝のサイクルの早さが

ボクシングの魅力であることは

間違いありません。

寂しい気持ちには

なっちゃいますが(´;ω;`)

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 強かったチャンピオンの落日は

いつどのような形でも、

切ないものですね。

 

完全決着の再戦もお見逃しなく!↓↓↓

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Oscar De La Hoya V Julio Cesar Chavez

 

オスカーデラホーヤVSミゲルアンヘルゴンザレス。これぞ世界のジャブ

 

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デラホーヤのジャブって、

ほんとに良かったですね。

(●´ω`●)

デビュー当時から

WOWOWエキサイトマッチで

デラホーヤの試合をずっと

放映してくれたおかげで、

デラホーヤの試合はリアルタイムで

観ることができました。

チャベスに勝ったことも

影響してか、この試合あたりから

風格というか貫禄が

滲み出るようになってます

(●´ω`●)

キャリア初期のデラホーヤの

印象というと、線の細い典型的な

アマチュアエリートボクサー

という感じでした。

正直言うと、

最終的に6階級も制覇する

スーパースターになるとは、

思っていませんでした(^^;;

それが、

試合をするたびに

別人のように成長するし、

毎回毎回強い選手と戦って

勝っちゃうものですから( ´ ▽ ` )

私はどんどんデラホーヤの

ファンになりました。

私と同じようにデラホーヤの

ファンになった人も多いかな?

と思います。(●´ω`●)

 

そして、挑戦者はメキシコの

ミゲルアンヘルゴンザレスです。

この日まで無敗で、

1階級下のWBCライト級の

チャンピオンで10回も

防衛している強者です。

ただ、最後の10回目の防衛戦の

ラマーマーフィー戦は

ちょっと疑惑の判定で、

負けてたかな、、、感

ありましたε-(´∀`; )

とはいえ強いチャンピオンで

あったことは変わりません。

正攻法でパンチが強く、

穴のない選手という印象です。

日本では東京三太という

ギャグみたいなリングネームで

戦ってくれてました(笑)

今でいうところの

ホルヘリナレス級の評価を

得ていました。

 

この試合のみどころは、

デラホーヤが

ボクサータイプとして戦った

貴重な世界戦だったことです。

(あとはトリニダード戦)

 

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トレーナーが変わったことで

スタイルを変えるのか?

と思ったのですが、

「もっと打ち合って

お客さんが喜ぶような試合がしたい」

と勇敢なデラホーヤらしいセリフで、

次の試合からは

またトレーナーが変わり、

好戦的になった記憶があります。

あのゴンザレスを

ほとんど左だけで完封してしまう、

すごい試合です。

ゴンザレスが並の選手なら

途中でパンチをまとめられて

TKOとなってしまいそうですが、

ゴンザレスも最後まで

ナイスファイトでした。

レッツゲットオン!の

ミルズレーンの減点は

ちょい厳しいかな?(^_^;)

とは思いましたが、

世界のジャブを見せつけてもらった

名勝負でした。

左は世界を制す。

とはこのことですね(●´ω`●)

Oscar De La Hoya v s Miguel Angel Gonzalez

吉野弘幸VS佐藤仁徳。吉野の矜持。解説の沼田さんも大興奮の結末(笑)

 

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クラシックな日本タイトルマッチです。

日本ウエルター級チャンピオンの吉野弘幸、

挑戦者は同級1位佐藤仁徳。

当時絶対王者として君臨して、

この試合が11度目の防衛戦の吉野。

 

対する佐藤はデビューから11連勝、

11連続KO勝ちの最強の挑戦者。

吉野はこの試合の一つ前に

日本スーパーウエルター級のチャンピオン

上山仁と対戦し、

 

死闘の末、

7RTKOで敗れていたこともあり

佐藤が有利なのでは?

という声も多かったと記憶しております^^

 

ちなみに、

吉野VS上山戦は後楽園ホールに観戦に行きました。

その時初めて後楽園ホールに行ったのですが、

「吉野コール」の凄さは

今でも耳に残っています。

日本では辰吉丈一郎の応援がすごすぎて(笑)

あのアメリカの名レフェリーだった

リチャードスティールが、

「世界中で強く人気のあるチャンピオンや

ボクサーをたくさん見てきたが、

 あれほど若者を熱狂させられる

ボクサーは辰吉だけだと思う」

 

と言っていたみたいですが、

リチャード、ちょっと待ってくれ。

吉野の応援もかなり熱狂的だったぞ。と、

言いたくなるほど

当時の後楽園ホールでの

吉野弘幸の人気は凄かったですね。

はい。(*´ω`*)

試合のほうは経験値で勝る吉野のKO勝ちでした。

たしかに世界レベルの試合と比べると

技術的な部分では劣っているかもしれませんが、

心が熱くなるような白熱した打ち合い、

最後の最後まで結末が見えない緊張感。

吉野VS佐藤、間違いなく名勝負でした( ´ ▽ ` )ノ

 

井岡弘樹VS柳明佑 ①殊勲の2階級制覇!

 

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世界王者の井岡一翔が甥の、、、

という説明はあれとして(^_^;)

井岡弘樹が

WBAライトフライ級

チャンピオンの柳明佑を下して、

2階級制覇を達成した試合です。

井岡さんには失礼な話ですが、

まさに大番狂わせ

歴史的快挙となった本試合ですが、

思ったよりも

振り返られない印象があります。

この当時、

2階級制覇した

日本人世界チャンピオンは、

ファイティング原田、

柴田国明、そして井岡弘樹が

3人目でした。

しかも、チャンピオンの

柳明佑は17回連続防衛中の

怪物チャンピオンで、

当然ながら絶対不利の

予想の中での勝利だったことも

正真正銘の快挙だったと思います。

もっともっと評価されて

良い試合だと思います。

2-1の判定だったことと、

両選手が控え室に戻ったあとに、

実は引き分けだったと

判定が間違えていたと伝えられて、

そのあと、

やっぱり井岡の勝ちでした。

みたいな。

後味が最悪だったこともあり、

もう一度自分なりに再検証も

したくなったので、

採点し直してみました。

解説の声や観客の歓声は

井岡の応援に傾いているので、

自分も日本人だし

贔屓目になることを避けて

音を消しての再観戦です(笑)

柳明佑が取ったラウンドは、

⑤⑧⑨⑩⑫

井岡が取ったラウンドは、

①②③④⑥⑦⑪

私は

115-113で井岡の勝ちと

採点しました。

思っていたよりも

競った試合だったんだな

という印象でした。

序盤は柳の動きが鈍く、

井岡のジャブ、ワンツーが

非常に効果的で、

8Rくらいから柳が接近戦に

持ち込むことに成功して、

乱打戦に巻き込む時間を

多く作ります。

このあたりの柳はさすがです。

序盤と終盤で優劣が

分かれる展開でした。

11Rに井岡が明確に取るラウンドが

あったことは大きかった気がします。

接戦とはいえ、

終始主導権を握っていたのは

井岡でした。

そして、この試合は井岡選手の

ベストバウトだったと

改めて思いました。

ジャブ、ストレートの

キレはすごいし、

最後まで集中力を切らさないで

作戦を遂行していたように感じます。

ただ、国籍関係なく

柳明佑という名チャンピオンが

負ける場面を見るというのは

一抹の寂しさを感じます。

ひとつの時代が終わったな、

とそんな試合でもありました。

再戦では柳明佑がリベンジの

判定勝ちでしたが( ̄▽ ̄;)

Myung Woo Yuh vs Hiroki Ioka

 

 

30秒あっても立てない壮絶KO劇。

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WBCフェザー級タイトルマッチ

チャンピオンの

ルイシトエスピノサと

挑戦者の

アレハンドロゴンザレスの

一戦です。

KOっていうのは

そもそも壮絶なのですが

(人が倒れる事自体、

衝撃的です)

自分もたくさんの

ボクシングの試合を

見てきましたが

この試合のノックアウトシーンは

トラウマレベルで壮絶です。

倒れた瞬間、レフェリーは

「30秒カウントしても

起き上がれない」

と思ったそうです。

躊躇なくストップしてましたから、

ほんとにそう思ったんでしょう。

この時はまだジョー小泉さんが

マネジメントをしていたので、

ルイシト小泉のリングネームで

戦っていました。

ジョーさんが嬉しそうに

解説してくれてます(*´ω`*)

首がねじ切れるようなと

形容されてますが、

言いすぎではないと思いました。

交通事故レベルの

右ストレートですよ(笑)

この試合が発表された時には

正直ゴンザレスが勝つだろう

なんて思ってたもんですから

ほんとに驚いた記憶があります。

結果は地元のお客さんには

残念だったかもですが、

試合内容もレベルの高い

打ち合いでとっても

見応えありますね( ´ ▽ ` )ノ

Luisito Espinosa vs Alejandro Gonzalez

【個人的】生涯ベスト級の試合。アズマーネルソンVSジェフフェネック2涙雨のKO決着。フェネック地元で散る。

 

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f:id:gokanno:20190526014340j:plain

 

前回の記事にUPした

ネルソンVSフェネックの再戦です。

第一戦の判定の結果を

不服としたフェネックにとっては

何が何でも

勝ちたい試合だったと思います。

しかも今回はフェネックの地元の

オーストラリアでの開催となり、

ラスベガスの時とは

打って変わってフェネックへの

大声援。

しかも雨模様っていう笑

そんな中、

試合開始となりました。

まず注目してほしいのは

入場の時のネルソンの

表情なのですが、

リラックス状態で

集中力が最高潮という感じで、

すごく良い表情です。

前回あれだけ苦戦した相手と

敵地でこれから戦うとは

思えない顔です笑

完全に心臓に毛が生えてます。

(*゚▽゚*)

ここら辺のメンタルの

作り方が上手いからこそ

ネルソンは長くチャンピオンで

いられたんだろうなぁと思います。

ある種、

衝撃的な入場パフォーマンスです。

元々、フェネックは

スロースターターということも

あるのでしょうか?

前回の試合でも1R2Rは

ネルソンが優勢に見えました。

今回は前回よりも

プレッシャーもかかっていたのか、

フェネックは、

一段と硬く見えます。

その立ち上がりの1Rに

ダウンを喫したことで

その後の展開が

厳しいものとなります。

2Rはスリップ気味のダウンを

取られることもあり、

焦燥感も増した感もあり。

 

3Rの終了後にエキサイトした

フェネックが膝蹴りを

入れてますからね(笑)

焦っていたんでしょう。

勝負事というのは感情的な要素、

喜怒哀楽。

全て邪魔と聞いたことがあります。

この日のフェネックは

冷静さが完全に欠けていたように

見えます。

前回はフェネックの

右ストレートがネルソンの顔面を

捉えるシーンが多く、

連打もシャープだったのに

今回はストレートも少なく

消極的なフェネック。

1Rにもらった右や、

2Rで滑ってダウンしたことで

踏み込めなくなって

しまっているのか。

上半身と下半身の動きが

バラバラに見えます。

2度のダウンは精神的なダメージも

大きかったのかもしれません。

ネルソンとフェネックは

実力伯仲の二人だと思いますが、

この試合ではネルソンの

圧勝という形になりました。

たった一つのミス、

一つの歯車が狂うと

取り返しがつかない。

トップレベルのボクサー同士の

試合はなんて厳しいんだろうかと

思います。

ボクシングは

殴り合いではありますが、

このように心理的の要素が

勝敗に大きく関係してくるところが

観ている私なんかは

すごくおもしろく感じます。

この試合からネルソンの

大ファンになりました^^

リマッチならではの

策略と雰囲気を

楽しんでいただけると思います。

私の生涯ベスト級の一戦です。

(●´ω`●)

 

 こちらは第一戦。こちらも必見です。

www.xn--pckcu0mrev87t1zbp37q.com

 

Azumah Nelson v.s Jeff Fenech