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井岡弘樹VS柳明佑 ①殊勲の2階級制覇!

 

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世界王者の井岡一翔が甥の、、、

という説明はあれとして(^_^;)

井岡弘樹が

WBAライトフライ級

チャンピオンの柳明佑を下して、

2階級制覇を達成した試合です。

井岡さんには失礼な話ですが、

まさに大番狂わせ

歴史的快挙となった本試合ですが、

思ったよりも

振り返られない印象があります。

この当時、

2階級制覇した

日本人世界チャンピオンは、

ファイティング原田、

柴田国明、そして井岡弘樹が

3人目でした。

しかも、チャンピオンの

柳明佑は17回連続防衛中の

怪物チャンピオンで、

当然ながら絶対不利の

予想の中での勝利だったことも

正真正銘の快挙だったと思います。

もっともっと評価されて

良い試合だと思います。

2-1の判定だったことと、

両選手が控え室に戻ったあとに、

実は引き分けだったと

判定が間違えていたと伝えられて、

そのあと、

やっぱり井岡の勝ちでした。

みたいな。

後味が最悪だったこともあり、

もう一度自分なりに再検証も

したくなったので、

採点し直してみました。

解説の声や観客の歓声は

井岡の応援に傾いているので、

自分も日本人だし

贔屓目になることを避けて

音を消しての再観戦です(笑)

柳明佑が取ったラウンドは、

⑤⑧⑨⑩⑫

井岡が取ったラウンドは、

①②③④⑥⑦⑪

私は

115-113で井岡の勝ちと

採点しました。

思っていたよりも

競った試合だったんだな

という印象でした。

序盤は柳の動きが鈍く、

井岡のジャブ、ワンツーが

非常に効果的で、

8Rくらいから柳が接近戦に

持ち込むことに成功して、

乱打戦に巻き込む時間を

多く作ります。

このあたりの柳はさすがです。

序盤と終盤で優劣が

分かれる展開でした。

11Rに井岡が明確に取るラウンドが

あったことは大きかった気がします。

接戦とはいえ、

終始主導権を握っていたのは

井岡でした。

そして、この試合は井岡選手の

ベストバウトだったと

改めて思いました。

ジャブ、ストレートの

キレはすごいし、

最後まで集中力を切らさないで

作戦を遂行していたように感じます。

ただ、国籍関係なく

柳明佑という名チャンピオンが

負ける場面を見るというのは

一抹の寂しさを感じます。

ひとつの時代が終わったな、

とそんな試合でもありました。

再戦では柳明佑がリベンジの

判定勝ちでしたが( ̄▽ ̄;)

Myung Woo Yuh vs Hiroki Ioka