ボクシング名勝負ブログ

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レノックスルイスVSドノバンラドック。ラドックが壊された日。

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前回の記事で、

ホリフィールドVSボウの

3試合を書いてきましたが、

ちょうど同じ時期に

レノックスルイスVS

ドノバンラドックの

忘れがたい試合もありました。

タイソンが刑務所に収監され、

ヘビー級はまさに

戦国時代

と言われた時期でも

ありました^^

ホリフィールド、

フォアマン、

マイケルモーラー、

リディックボウ、

トミーモリソン

そして今日の試合の二人、

レノックスルイスと

ドノバンラドック。

主役のタイソンは不在とはいえ、

スター性のある役者が

揃っている時代でした。

 

2016年現在では

この試合は

レノックスルイスが勝つでしょ、

という感覚ですが、

当時はドノバンラドックが

実力では最強と思われていて、

ホリフィールドやボウ、

そしてレノックスルイスよりも

評価されてました。

あのタイソンと20R近く戦って

ノックアウトされずに、

大善戦だったことも

評価を上げた要因でした。

なので、ルイスとの試合も

ルイスの地元イギリスでの

試合にも関わらず

ラドック有利というのが

大方の予想でした。

リングに上がってからの

ラドックの表情を見ても、

 

自信満々です。

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「オレはタイソンにも

善戦したから、

オマエには負けるわけない」

的な、

もはや自信満々を通り越して

ルイスをおちょくり気味に

振舞ってますね( ̄▽ ̄;)

この姿がこの後の

悲劇のわかりやすいフラグというか、

伏線になっております(笑)

 

1R終了間際、

ルイスの強烈な右ストレートが

ラドックのテンプルに命中します。

試合はこの一撃で決まったと

言っていいですが、

ラドックの選手生命も

ここで終わった

と言えます。

 

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このKO負けの後、

あのタイソンにも

KOされなかった打たれ強い、

タフなラドックを見ることは

もうありませんでした。

この試合のダメージなのか、

急激に打たれもろくなり、

ヘビー級の世界チャンピオン

間違いなしと言われていた

ラドックは結局無冠のまま

キャリアを終えることになります。

(去年50歳を過ぎて

カムバックしましたが(^_^;)

レノックスルイスはその後、

絶対王者の地位を獲得し、

チャンピオンのまま

引退するなど、

華やかなキャリアを歩みました。

ラドックはすごく好きな選手

だっただけに

本当に残念です。

 

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ジョー小泉さんの

エキサイトマッチの解説でも、

「もしあの右ストレートを

あそこまでまともに

食わなければ、、、」

といった解説がありましたが、

ボクシングに「もし」

は禁物なのですが、

もしラドックが勝って

リディックボウや

ホリフィールドと戦ったら?

とか想像すると、

観てみたかったなぁ

というのが本音ではあります。

明と暗が

はっきりくっきりと交錯した、

ヘビー級の歴史に残る

名勝負でしたね(*´ω`*)

 

Lennox Lewis vs Donovan Ruddock