ボクシング名勝負ブログ

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ライアンバーネットVSノニトドネア。ドネアの勝負強さ。井上尚弥とのWBSS決勝戦の勝敗予想。

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2019年5月現在。

いよいよWBSS

ワールドボクシングスーパーシリーズ

バンタム級トーナメントも

佳境にさしかかってきました。

 

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トーナメントが始まる前、

決勝戦の予想は、

井上尚弥とライアンバーネットで

争われるのではないか?

という予想が多かったです。

なので、このドネアとバーネットの試合。

ドネアには申し訳ないですが、

ドネアが勝利すると予想していたファンは

非常に少なかった。と

言わざるを得ません。

 

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ドネアはこの試合の前まで

主戦場が2階級上のフェザー級。

もしくは1階級上の

スーパーバンタム級で

戦っていたこともあり、

試合動向よりも、

ドネアさん、

バンタムのリミットまで

体重落とせるの?

落とせたとしても、

減量キツすぎて、

まともに戦えないのでは?

というファンの間でも

不安や心配が

渦を巻いていました。

 

そのノニトドネアが、

運にも恵まれたとはいえ、

決勝戦まで上がってくるんですから、

やはり勝負というのは

やってみないとわからないものです。

 

さて、

ライアンバーネットと

ノニトドネアの試合。

結果は4ラウンド途中にバーネットが

右側の腹斜筋を痛めて、

5ラウンドの開始に応じることができず

まさかの棄権。

ドネアのTKO勝ちとなりました。

 

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しかし、この試合で注目すべきは

そこでは

ありません。

 

この試合で一番注目するべきは

ドネアの動きが

全盛期を彷彿とさせる

出来だったことです。

近年のドネアは前述した通り、

フェザーやSバンタムと、

上のクラスで戦っています。が、

 

ニコラスウォータースには

KO負けを喫し、

 

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格下のジェシーマクダレノに

明白な判定負けで王座を追われ

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直近の試合で、

カールフランプトン相手に

スピードと手数で圧倒され、

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 バーネット戦が終わるまでは、

若干。。。

ドネアは過去の人。

だった感は否めませんでした。

 

それが、

いざ試合が始まってみたらスピード。

パンチのキレ。

コーナーに詰めた時のゾクゾク感。

 

昔のドネアさんや

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

私も思わず声が出ました。

 

現地の採点では、

4Rまではバーネットが

ポイントでリードしていて、

アクシデントがあったから

バーネットは敗れた。

という報道もされてましたが。

 

もしもバーネットにトラブルもなく

あのまま続けていたら、

これは私の見解ですが、

後半にはドネアがバーネットを捕まえて

ストップしていただろうと予想します。

それほどまでに、この日のドネアは

素晴らしい出来でした。

間違いなくここ数年で最高の出来。

 

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なので、私はドネアはやはり

バンタム級が適正。

バンタムにさえ戻ればキレッキレ。

(●´ω`●)

これはゾラニテテにも

勝っちゃうかも。

なんて思ってました。

 

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ところが、準決勝で戦うはずの

ゾラニテテは怪我の為、欠場。

ライアンバーネット、

ゾラニテテ、の二人を

怪我に追い込み勝ってしまう。

 

私はドネアの勝負運。

勝負強さに若干の戦慄を覚えます。

 

井上尚弥も怪我だけは

気をつけてほしい。笑

 

と、

また話が横すべりしました。

(●´ω`●)

 

そのゾラニテテ欠場のため、

ドネアは代役の

ステファンヤングとの試合になりました。

 

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ヤングは、

リザーバーとして準備はしていた。

とは言っても、

試合直前。一週間前くらいですからね。

正直キツかったと思います。

 

私もバーネット戦でのドネアの

パフォーマンスを見てますから、

ドネアの圧倒的勝利を期待してました。

 

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がしかし、

 

結果はドネアの左フックが炸裂して

ヤングを失神KOで勝利するんですが、

この日のドネアは体重を戻しすぎたのか

動きが重く、キレもない。

ここ数年でよく目にした

状態の悪いドネアが

リングにいました。

もし、この日ゾラニテテが負傷もなく

そのままリングに上がっていたなら

この日のドネアでは

かなり厳しい戦いに

なったと思われます。

 

バンタムだったらドネアは強い。

という私の幻想は早くも

消え去ってしまいました。

 

なので井上尚弥との決勝戦。

井上尚弥とまともに戦うには

ドネアは最低でも

ライアンバーネット戦の

コンディションが必須。

もっと言えば、

年齢的にも厳しいかもですが、

フェルナンドモンティエル戦を

思い出すような仕上がりのドネア

だったら、かなりの好ファイトが

期待できます(●´ω`●)

 

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その最高品質のノニトドネアなら

今の井上尚弥と相対した時どうなるか。

私の勝敗予想ですが。

それでも、

井上の序盤KO勝ちを

予想します。

 

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身も蓋もない予想で

申し訳ないですが笑

予想をするならば、

ボクシングファンほぼ全員が

私と同じように井上の勝ちを

予想すると思います。

 

それほどまでに、

バンタム級に上がってからの

井上尚弥は手が付けられない状態で、

いよいよ”怪物”の本領発揮。

といったところですし。

今まさに黄金時代。

全盛期を迎えている井上尚弥ですから。

しかも、

まだまだ伸びしろの部分もありそうで、

我々ファンの期待値も天井知らず。

 

この状態、昔どっかで。

と考え、思い出したのですが。

私が小学生の頃の

鉄人マイクタイソンと

井上はほとんど同じ扱いなんです。

 

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タイソンの試合となると

1RKOが当たり前で、

タイソンの全盛期は

負ける姿を想像することが

難しい状態でした。

 

今の井上尚弥も同じで、

KOで勝つことは当たり前で、

1Rか2Rで終わらせるでしょ?

という、もの凄い期待値(笑)

まさか日本人選手にここまでの

期待を寄せる日が来るなんて

思いもしなかったですけどねw

 

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なので、今の井上尚弥を止めるのは

至難の業。。。

全盛期のドネアであってもです。

 

しかしながら、

私もボクシングオタクの端くれ。

せっかくなんで、

もしもドネアが井上に勝つなら

どのようなシナリオかを

自分なりに考えてみました。

 

井上はパンチ力、スピード、センス

対応力、フィジカル。メンタル。

これらはすべて世界の中でも

トップレベル。

飛び抜けすぎて

もちろん文句なしの

SSSトリプルS評価です。

 

ただ、唯一。

一つだけ他のボクサーと遜色がない部分。

レベルが高い中でも、

井上にしたらまだ普通の部分。

 

それはディフェンスと思います。

ロドリゲス戦の1Rでも、

軽くではあっても

かなりの数を被弾しています。

 

ただし、これは井上尚弥が

積極的に攻勢をかけるから、

その瞬間瞬間にどうしても

ガードが下がってしまう。

ということがあります。

 

もし、井上がよりディフェンシブルに

アウトボクシングを本気で展開。

をするとしたら、

このディフェンスが甘いという

私の見解も違ってはくるでしょう。

 

しかしながら、

井上尚弥のボクシングはやはり

好戦的であって、

前に出て距離を潰し、

相手をねじ伏せるボクシングであります。

このスタイルをおそらくは貫くと

思いますので、WBSS決勝の

ノニトドネア戦でも井上は、

前に出てプレッシャーを相手に

かけるボクシングをすると予想します。

 

 

ドネアの強みはまず、

天性の

カウンターパンチャー

であることです。

 

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(世界一のカウンターパンチャーは

矢吹ですが)

 

しかもドネアには

一発の破壊力があります。

さすがの井上尚弥も、

ドネア以上のパンチャーとの

対戦はないでしょう。

 

しかし、カウンターが上手い選手ほど

カウンターを取れるがゆえに

手数が少なくなってしまう

傾向があります。

ドネアも例に漏れず、

調子が悪いとさらに手数が少なく、

一発で決めてやろうという

雑な試合運びとなって、

相手の軽いパンチを打ち込まれて

ポイントを失っていくパターン。

ドネアの負け試合は、

ほとんどこのパターンです。

 

なのですが、

井上はそのようなポイント稼ぎの

ボクシングはしてきません。

ドネア相手にも、おそらくは

真っ向勝負。

 

なので、ドネアは

基本待ちのボクシングを

徹底するのはどうか?

と思います。井上が

前に出てきてくれますから。

迂闊に手を出していくと

逆に井上のカウンターを喰う。

という展開にもなるので。

打ちにいくとしても

打っては離れ、離れては打って。

のヒットアンドアウェイの徹底。

 

特に井上の序盤の決定力は

シャレにならないので、

序盤は打ち合わず、

ひたすらカウンターを狙う。

 

おそらくは、ドネアの伝家の宝刀の

左フックはあまりにも警戒されているので

井上に当てるのは難しいかもしれません。

 

なので、

意表を突くようなパンチ。

左フックと思いきやアッパーとか。

かなりリスキーな

というより、現実離れした

カウンターではありますが笑

だって、(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

普通にボクシングしても、

井上の対応力、読み切りの早さ。

ロドリゲス戦でも

たった1Rで2R目に修正をかけて、

ピンポイントで強いパンチを

打ち込めるボクサーですよ?

井上に読まれる前に、

効かせるパンチを打ち込む。

甘くなりがちな

ガードのスキを突く。

できれば、最初のカウンターで

井上からダウンを奪う。

ダメージが残っている間に

試合を決める。

 

ドネアが井上に勝つなら

この展開だろうと。

予測します。

逆にこれしかないような

気もします(∩´∀`)∩

 

とか言ってはみるものの

その絵が全然

浮かばねっす。

(*≧∀≦*)

ドネアごめん。

 

と、

今日は長く書いてしまいましたが、

最後まで読んでいただき

ありがとうございます。

 

誰なら井上尚弥に勝てるのか?

も記事にしようと思います。

(●´ω`●)

気が向いたら

また来てください(≧∀≦)

 

RYAN BURNETT v NONITO DONAIRE