ボクシング名勝負ブログ

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フロイドメイウェザーはまさに勝負師である。ビクターオルティスを破壊的KO

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年末にRIZINのリングで

日本の那須川天心と試合をしたことで

日本の一般のファンの方達にまで

有名になった、

ザ・マネーこと

フロイドメイウェザーの、

 

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(これは大悟さん版メイウェザー)

 

WBCウェルター級タイトルマッチです。

この時は、メイウェザーさんが

チャンピオンのオルティスに

挑戦する形だったみたいですが、

 

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メイウェザークラスの大物になると

正直タイトルはあまり関係なく、

メイウェザーが誰と戦うのか?

という関心事が強くなります。

メイウェザーだけではなくて、

これは超人気ボクサーなら

誰でもそのような扱いになります。

 

今すぐ頭に浮かぶのは

カネロとかですかね。(●´ω`●)

 

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なので、このオルティス戦も

メイウェザー自身、

あまりタイトルへの興味は無さそうです。

 

メイウェザーはこの時すでに

5階級制覇済み

だったこともありますし。

 

試合のほうは、

チャンピオンのオルティスが

ガンガン前に出て

パンチ。

パンチ。

肘。

ヘッドバット。

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普通にやってもメイウェザーに

パンチが当たらないと思ったのか。

オルティスは

最初から反則スレスレの

攻撃をメイウェザーに仕掛けます。

オルティスのニックネームが

「凶暴な男」w

の理由がよくわかります。

 

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プライベートでも、

コンサート会場での暴行事件、

(執行猶予3年の有罪判決)

飲酒運転で逮捕。

重罪性的暴行容疑で逮捕。

と大暴れのオルティスさん。

かなりの極悪ですね笑

 

メイウェザーはメイウェザーで

家庭内暴力から始まり、

揉め事、いさかい、トラブル。と

枚挙にいとまがありませんから。

 

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まさに極悪VS極悪。

ヒールVSヒールの悪役対決。

でもあったわけです。

 

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この試合、

ラストのKOシーンが有名で、

YouTubeのおもしろKO集。

などではよく取り上げられて、

KOシーンだけは見たことある人も

多いと思います。(●´ω`●)

最後のハグからの、

容赦のないパンチで、

一見するとメイウェザーが卑劣にも

映ります。

 

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しかし、

 

KOの直前、

オルティスの明らかな反則行為

があったこと。

レフェリーが『ファイト!』

をかけた後だったこと。

そもそも反則打ではないこと。

 

なので、このKOシーンを見て、

「あっけない」とか。

「卑怯」とか。

「ずるい」とか。

メイウェザーにブーイングするとか。

 

否定的な意見も多かったみたいですが。

私から言わせてもらうと、

 

どいつもこいつも

「わかってねぇな」

(∩´∀`)∩

へいへい

と思います。

 

あの瞬間。メイウェザーは

ハグをしてくるオルティスに

一旦は応じて、

レフェリーがよそ見を

していることを確認してから

強烈なパンチを打ち込んでます。

 

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決して感情的になって

打ったパンチではなく。

もしも、レフェリーが見ていたら

あるいは反則打として処理され、

不本意な反則負けの可能性も

ゼロではなかったわけです。

その可能性がなくなる

レフェリーが見ていない一瞬のスキ。

オルティス自身も、

まさかこのタイミングで

打ち込まれるなんて

思ってもいない状況ですから。

まさに無防備。そこにもらったら

まぁ、立てないです。

その瞬間を突く勝負勘。

 

メイウェザーさんが

いつも評価されるのは

スピードだったり、

テクニックだったり、

パンチをもらわない

神業のようなディフェンスだったり。

 

もちろんどれも一級品であることは

間違いないですが、

メイウェザーさんの

本当の凄み。本当の強さは

この一瞬のチャンスを見逃さない。

その一瞬の勝負に全てを懸ける

強心臓、そして胆力。

対戦相手の反則スレスレの

行為にも感情的にならず

冷静に対処する。

底を見せない大物感。だったり笑

 

ボクサーである前に

彼は勝負師である。

 

ところにこそ

メイウェザーの強みがあるわけです。

 

反則?

そこらへん諸々を全部ひっくるめて、

織り込み済みだから

真剣勝負なんだろうが!

ということを見事に体現している

そんなメイウェザーさんです。

 

もっと言うと、

勝てる勝負、

勝算の高い勝負しかやらない。

この徹底。

孫子の兵法でいう

敵を知り己れを知れば

百戦危うからず。

これぞ、

メイウェザーさんの強み、

したたかさです。

ここら辺は好みが分かれるとこですが。

(^-^;

メイウェザーさんは

弱い相手と戦っての全勝ではなくて、

一流選手たちと戦っての無敗です。

その一流選手の中でも

自分と相性いい相手は誰か?

相性はいいけど今この選手は

勢いがあるから

もう少し時間を置いてから戦おう。

実際パッキャオ戦が締結するまで

数年置くということもしてましたし笑

 

負けのリスクを少なくして、

そしてビッグマネーになる試合。

 

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メイウェザーさん。

相当なワルですよ。

そこが私は

すごく好きだったりします^^

 

最後のKOシーンとなった

反則スレスレのパンチで

勝利した後、

オルティスコーナーへ行って

何食わぬ顔で、

「お疲れ~」みたいに

笑顔で挨拶に行くメイウェザーさん。

 

あんなこと

できますか?

普通(笑)

 

普通、どこか気まずくなって

早くリングを降りたいとか。

相手を無視して帰るとか

やりがちなんですが。

 

どんな心臓してんだこの人感が

ハンパないっす(●´ω`●)

 

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なので、試合後のメイウェザーさんの

対応、立ち振る舞いにも

要注目してください。

 

メイウェザーさんはもう

ボクシングのリングに上がらない

ような気がしますが。

もう一戦くらいガチのが

見たいですね(●´ω`●)

 

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那須川戦は

ボクシングルールだったでしょ?

いえ、違います。

ボクシングは階級制。計量、

ラウンド数や健康診断もろもろ

グローブ、バンデージの巻き方まで

厳密なルールのもと行われるものが

ボクシングであって、

キック、ひざ蹴り、

寝技がなければ

ボクシングである。

とはなりません。

なので、あの試合は

ボクシングの試合とは言えません。

 

最後に脱線しましたが、

 

日本人ボクサーでも

こういう悪くて強いボクサーに

出てきてほしいと切に願います。

(●´ω`●)

 

 

Floyd Mayweather vs Victor Ortiz (FULL FIGHT)